国史跡指定をめざして
八尾の高安山麓には、300基以上の古墳があり、
なかでも高安千塚古墳群は近畿地方最大級の古墳群です。
早くから海外にも紹介され、
研究者の間では、知名度も高いそうです。
でも、現状では、保存状態がよくありません。
昨年視察で見てきたのですが、
崩れかけているもの、雑木に埋もれているもの、中にはゴミ捨て場になっているものもあり、
何か手だてを打たないと、次の世代に残していくこともできません。
それで、八尾市は国史跡の指定をとるための準備を進めています。
国史跡になると、事業経費の8割が国から出ます。
現在、古墳の多くが個人の土地にあるので、
所有者の理解を得て公有化するための予算が必要です。
今回、文教委員会で示された事業の基本構想には
1、里山や植木畑を生かした古墳群の保存
2、古墳群を体験できる歴史学習の場として整備
3、高安山麓を文化財史跡と歴史遺産の拠点として活用
が示されています。
そのためにも、まずは国指定を受けることが必要です。
様々な準備をして来年夏に申請を出し、
2015年1月以降に決まるというスケジュール。
事業の計画づくりや土地の公有化はその後から始まるので
基本構想が実現するにはまだまだ時間はかかります。
2004年から始められている高安千塚古墳群保存活用事業です。
国指定をとって、その事業をより早く進め、
価値の高い史跡として、憩いの公園として整備をし、
八尾市内外からたくさんの人が訪れるようになってほしいものです。
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